宮古島平良市の北西4kmに浮かぶ伊良部島で、優しい口あたりと甘い酒にこだわり続ける渡久山酒造所。
日本の渚100選にも選ばれた佐和田の浜で知られる伊良部町佐和田で、昭和20年に創業されました。

 昭和20年代後半に、それまでの計り売りから瓶詰め売りへと移行し、代表銘柄「豊年」が名付けられたのです。
 酒造りの傍ら、農業指導者をも務めた先代が、島の豊作物のの願いが込めて命名したものです。

 現在、三代目渡久山毅さんの妻、久仁子さんが杜氏を務め、女性ならではのやさしさで、ていねいで繊細な酒造りを行っています。その中でも、古酒「豊年」は、5年以上熟成させた、きめこまやかで気品ある味わいで、まろやかさと甘味が十分に楽しめます。

 その旨さの秘訣は、モロミ発酵に、ゆっくりと時間をかけ、甘い酒となるモロミを造ること。
そして、企業秘密という蒸留法で、甘味のある口当たりのよい酒に造り上げているのです。
 「初めて、泡盛を飲む方々にも、泡盛通の方々にも、親しんでいただける酒を造りたい」と語る、渡久山さん。以前は、仕込みを行う際に使っていたカメを、これからは古酒の貯蔵をするために使うことで、もっとよい古酒を生み出す酒造所となる予感を抱かされました。
渡久山酒造所 伊良部町佐和田1500
TEL 09807-8-3006
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富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
ラジオ、インターネット、テレビなどで
フリーのパーソナリティとして活動するなか
泡盛のルポライターとしても活躍中。

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