新風の電子技法を取り込んだ、人と環境に優しい酒造りを行う酒造所は、昭和22年島尻郡兼城村(現在の糸満市字兼城)に創業しました。その後、2代目上原政雄さんによって、工場拡大のため、糸満市字座波へ移設。上原さんは、幼少時代から酒屋の手伝いに励み、酒造りに携わることは、当りまえのことだったと語ります。

 現在、同じように酒造りを手伝う息子さんの提案によって、平成6年に導入した電子(マイナスイオン)技法は、炭や電子発生装置によって、原料米の残留農薬を除去し、水を良質化させることができるそうです。敷地の12ヶ所に200kgずつの炭を埋め、炭素が入った台に原料米や製品を積んでいきます。その台に触れると、人間の肌でも「ピリッピリッ」としたマイナスイオンを直接感じることができます。電子の負荷とは酸化した物質の還元作用に役立ち、原料本来の持つ生命力が戻るそうです。その特質を用いて造り上げられる代表銘柄が「神泉」。


 神の名にあやかる泉として、他にはないものを造り出したいという願いを込めて名付けられました。最新の技術を用い泡盛造りに取り込んだ酒造所は、人と環境に優しい泡盛造りにこだわり続けていきます。
上原酒造所  糸満市座波1062
上原酒造所の泡盛を見る
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富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
ラジオ、インターネット、テレビなどで
フリーのパーソナリティとして活動するなか
泡盛のルポライターとしても活躍中。
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