職業:フードコーディネーター、ライター、カメラマン、移住者、酒飲み。

二十代の頃より、酒と美味いものをこよなく愛し、一都一道二府四十三県と全国離島をくまなく飲んで食べて廻った経歴あり。
泡盛と沖縄料理に魅せられて家族を連れて移住したおっさん。
愛する沖縄を時には贔屓目に。時には全国標準基準に感じられる男。

河野哲舟(かわの てっしゅう)= 文/イラスト・撮影<

さーふーふーというのは沖縄の方言で"ほろ酔い”の意

 さてさて、今時沖縄が常夏の国だと思ってる人は少ないでしょう。ましてやこのコラムを読むような酔狂な御仁であれば、泡盛欲しさに何度か沖縄に来ているお方が多いはずですからね。
 実際、12月から2月あたりまでの沖縄は寒いのです。もちろん気温的には内地と比べるべくもありません。昼間は20度近くまで気温が上がる日もあるし、少なくともダウンジャケットを着込まなければ出掛けられないことはないし、しもやけ・あかぎれになる人なんてまずいません。ところが寒い。

 12月頃に新北風(ミーニシー)と呼ばれる北風が吹き始めます。これは他の内地と同様3月アタリまでは吹き続けるんですねえ。本島最高峰でさえ600mあるやなしやの沖縄では、さえぎるものがないので風が吹き抜けていきます。気温でいったら内地の10月〜11月の天気のいい日程度なんですが、風の強さと言ったら防波堤に立ってるようなもんなんです。と言ったら、大体わかってもらえますかね?そう、種類は全く異なりますがズバリ寒いんですよ。

 内地の人間の感覚だと、寒いとなったら「鍋、熱燗、お湯割り」なんてものが恋しくなりますよね。んー。沖縄では鍋もやらないし、もちろん熱燗もなけりゃ泡盛をお湯割りにする人もほとんど見かけませんねえ。

 さて、泡盛大好き、沖縄大好きで家族引き連れて移住してきた島ないちゃーはそういうときにどうするのか?ふふふ、そういうときこそ日頃なかなか手を出さないような古酒(クースー)に手を出す時なのですよ。
そもそも古酒は高い!
つまり貴重。
 実際、何年も寝かすという習慣は日本のお酒の中では余り見かけません。
その大事なお酒をどう飲むか…。
小さい小さいおちょこのようなものを見たことありませんか?
ちぶぐぁーというんですがね、そいつに注いでまさにすするようにいただくわけですよ。
 酒好きの人の中には、「えー!そんなに少しぃ!?」と思う人もいるかもしれませんね。
これが不思議と一度やってみると古酒にありがたみというか尊敬の念が沸いてくるんですねえ。もちろん、そう言う飲み方をするときに肴というか、つまみは必要ありません。
 年代モノのスコッチと同じですよ、食後にゆったりとくつろぎながら飲むのが作法なんですねえ。

 さてさて、ジングルベルが聞こえてきましたかな?
いい酒をちびちび飲る時ってのは決して悪酔いもしないし、二日酔いにもならないもんなんですよねえ。
ちなみに、さーふーふーというのは沖縄の方言で"ほろ酔い”という意味なんです。
もちろん書いてる私も、さーふーふーなわけさー。

 では、また歳が明けた新年に。もっとも沖縄はまだ歳が明けてないと思いますがその辺は来月にでも詳しくお話ししましょう。


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