職業:フードコーディネーター、ライター、カメラマン、移住者、酒飲み。

二十代の頃より、酒と美味いものをこよなく愛し、一都一道二府四十三県と全国離島をくまなく飲んで食べて廻った経歴あり。
泡盛と沖縄料理に魅せられて家族を連れて移住したおっさん。
愛する沖縄を時には贔屓目に。時には全国標準基準に感じられる男。

河野哲舟(かわの てっしゅう)= 文/イラスト・撮影<

旧正月は桜とキャンプと泡盛と

 日々寒いことと思いますが読者の皆さんはいかがですか?毎度このコラムの中で言ってるように2月の沖縄も例外なく寒いんです。(島内比)まあ冷え込んでも15度程度と可愛いもんですがね。もっとも、ちょっと晴れたりして太陽が出るととたんに25度近くまで上がることがあります。この差も15度程度で震え上がる原因だったりします。
 さて、とは言っても2月の沖縄は桜の季節なのです。本土の「そめいよしの」と違いまして「緋寒ザクラ」ってやつですが。(最近、彼岸桜と間違ったり悲観と音が似てると言うこともあって寒緋ザクラと呼ぶことも多いようです。)
本土の人間の感覚から言うと、いわゆる山桜。中には「おー!梅の花がこんなに!」とおっしゃる観光客もいらっしゃるようですが、木を見てもらえばまさに桜の木なのですよ。

 

 飲兵衛王国沖縄の事だから、そりゃぁもうあまんかいうまんかい(あっちもこっちも)花見だ花見!飲めや歌えの大騒ぎ!…なあんて光景は見かけたことがございません。どうも沖縄には、いわゆるお花見の習慣はないんですねえ。(もちろん開花にカコつけて飲んでるグループはいますよ。誰も花なんか見てないけど…。ま、その辺も酒飲みは全国共通ってことですが)

 歴史的にはお花見の習慣は平安時代あたりに皇族や貴族が行っていたのが始まりのようです。秀吉の壮大なお花見なんてのも有名ですが、庶民も花見をするようになったのは江戸末期あたりからなようですね。そもそも、何で花見かという理由を考えてみると、
その1.寒い冬の花のない時期が明け、春の訪れを告げるのを祝う。
その2.淡い色の桜がハラハラと散る儚い様を見て無常を感じる。
その3.咲く時期がちょうど年度の区切りで、歓送迎会の時期にあたる。
ってところじゃないでしょうか。 年がら年中花が咲き誇り、つつじのように濃い色で、ハラハラ散らない。ましてや(旧)正月前後で、しかも全国からプロ野球チームはキャンプに来るわでそれどころじゃないですからねえ。

 もちろん、習慣としては日本一早い桜祭りなどのイベントは盛んに行われてますし、桜をモチーフにしたお酒なんかもありますよ。今年はひとつその辺のお酒を沖縄県代表として、皆さんのお花見に加えて楽しんでみてはいかがでしょうかね。日本一早い桜の島から来たお酒という薀蓄もお忘れなく。

 ではでは、三月はすっかり暖かくなる沖縄から季節の便りでもお送りしましょうねぇ。またん めんそーれー!


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