泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > まさひろ酒造(株)(旧 比嘉酒造)
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
沖縄の風土に密着し、歴史の移り変わりとともに、さまざまな時代を生きてきた泡盛。その泡盛を酒としてだけの観点ではなく、一つの文化として捕らえる酒造所は、明治16年、泡盛どころの古都首里の町に生まれ創業100周年を迎えた平成3年、本島最南端の糸満市で3000坪の敷地を構え移転されました。
その酒造所内に常設された1Fフロアー「泡盛まさひろギャラリー」では、ゆったりとくつろげるゲストホールを始め、試飲やショッピング、製造過程のビデオ上映などが行われています。2Fフロアー「泡盛歴史資料ギャラリー」では、泡盛造りに欠かせない年代物の道具類や500年前の酒ガメの展示、戦前、戦後の泡盛製造の写真など貴重な歴史資料、泡盛コレクター座間味宗徳氏が30余年の月日をかけて収集した数百点にのぼる泡盛やそれにまつわる資料品を見学することができます。戦争によって破壊されたものは、心に刻まれていても、それを集めることはただならぬ苦労。しかし泡盛の文化を伝え、時代とともに夢を育てるため、比嘉酒造の夢を形にした『見せる・楽しめる工場』を完成させたのです。
その工場から生まれる先代当主の名をとった代表銘柄「まさひろ」は、広く親しまれ、酒造所名までも「まさひろ」の名で呼ばれています。その風味は、昔ながらの常圧の蒸留法で、若者や女性にも受け入れられるように、研究を積み重ねたライトな味わい。しかし、旨みを残した泡盛の骨格を感じさせる逸品。毎日気軽に味わえて、しかも飲み飽きしません。その他、商品種類では、ナンバー1を誇る比嘉酒造は、箱の酒「はいさい」、「ワンカップまさひろ」、県外出荷用「島唄」、など様々なアイテムを凝らしています。「流されない・変わらない・だけど、進化していく」その姿勢こそが全てを物語る酒造所なのです。
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