泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > (資)伊是名酒造所
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
沖縄本島北西の東シナ海に浮かぶ伊是名島で、創業50年の歴史を持つ酒造所は、島の南西に位置する伊是名村字伊是名に居を構えています。島の歴史と共に歩んできた酒造所の銘柄は、「いぜな島」・常磐の琉球松にちなんだ「常磐」・伊是名島に生まれ、琉球国世主へとはばたいた尚円王の幼名から名付けられた「金丸」など、全て島にちなんだ銘柄ばかり。ラベルには、伊是名島が生んだ版画家名嘉睦捻氏によって、島の美しさを表現したものが使われているものもあり、島で唯一の酒造所のために特別にデザインしたもの。
伊是名島の恵まれた自然環境と、人の手による品質管理で造られた泡盛は、水へのこだわりが強く見られます。洗米作業には、米への浸透率の高い井戸水、モロミを造るための仕込み水は、柔らかく甘味ある軟水、アルコール度数調整に使われる割水は、まろやかな旨みを造る天然水が、用いられているのです。
琉球国王尚円王生誕の島にちなんで造りだされた「金丸」は、数ある甕(カメ)の中でも、最高の甕で10年熟成された銘酒。工場長自らが「あの甕は、特別にいいんだよ。あのカメからの古酒しか金丸は入れてないんだよ」と、話してくれました。琉球国世主の名にふさわしく、香気な香りと、口に含めばまろやかな味のふくらみ。飲んだ者だけが納得できる旨さ。宮城秀夫社長は、「伊是名島の発展と共に、酒の味も求められていく味となっていきます」と、語ってくれました。
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