泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > (有)神村酒造
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
1999年に那覇の中心部から沖縄本島の中心、石川市に工場を移設した酒造所は、1882年に那覇市繁多川で創業を始め、戦後も官営の酒造所として一世紀あまりの歴史をもつ老舗です。
最高の環境を求めるため、土地探しから工場移設まで10年の時を要したという石川工場は、南洋杉やトックリ椰子、マンゴーの木等が育つ広々とした敷地を持っています。
「いずれは、この自然環境と広い敷地を生かして、泡盛ランドをつくって、大人から子供まで家族連れでのんびりとできる場所にしたいんです」とは、爽やかな印象を受ける若き工場長、神谷盛行さん(写真右)。現在は、「くーす蔵」というギャラリーで、試飲や販売、そして地下蔵での預かり古酒、工場内では、一連の製造過程を見学することができます。
主力銘柄、樫樽貯蔵「暖流」は、先代(上写真中央)が10年以上の研究を重ね生み出したものです。輝く琥珀色、甘い香りと豊かなコクが特徴で、他の貯蔵法とは趣を異にした味わいです。
発売当初は、「これは泡盛ではない」という意見もある中、こだわりを貫き通し、今日では、モンドセレクション国際品評会で3年連続の金賞、イギリスで開催された「ワイン&スピリッツコンペテイション」で銀賞を受賞するという快挙を成し遂げました。
自然に恵まれた石川工場を訪れながら、本家本元の樫樽貯蔵の泡盛の芳醇な香りを堪能してみては、いかがでしょうか。
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