泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > 菊之露酒造(株)
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
宮古島の中心地、西里大通りに沿って、居を構えるのは、菊之露酒造。
県内・県外に幅広い人気を誇る酒造所は、意外にも商品銘柄が少なく、本物の旨さを追求する姿勢を感じさせてくれます。
宮古島は、石灰質の地層を通って、自然ろ過された水に恵まれています。
その水は、ミネラル分を多く含み、泡盛の仕込み水に最も適しているといいます。その水を用いて、仕込み作業を行う菊之露酒造は、切れのある、まろやかな独自の味を造りだしているのです。
現在82歳の杜氏、平良恵修さんは、14歳の頃から酒造りに携わり、食べていくために必死になって酒造りを覚えていったそうです。
数々の輝かしい杜氏受賞歴を持ちながら、「いつまでたっても、酒造りは、一年生ですよ」と、笑顔で語ってくれました。
平良さん曰く「酒造りの要は、香りを命としたモロミを造ること。
モロミさえよくできれば、きき酒は、必要はない」。
酒造りは、常に欲をもって…という信念が、今日も尚、本物の旨さを追求する姿を見せてくれました。
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