泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > (有)金武酒造
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
名水に育まれた銘酒を鍾乳洞で寝かせる酒造所は、本島北部の太平洋側に位置する金武町で昭和24年に創業。稲作などが盛んに行われる水の豊富な金武町。名水で名高い金武大川の湧き水は、別名「長寿の泉」と呼ばれ、一日に約1000tの水が湧き出るそうです。
その水によって仕込まれた「龍」は、先代、2代目共に辰年だったことから名付けられました。風味は、ふくらみある柔らかな味わいで、じっくりと広がる甘さに定評があります。
この酒造所の最大の特徴は、43度一升瓶の「龍」を鍾乳洞で、5年と12年の契約貯蔵を行っていることです。金武観音堂境内にある270mの鍾乳洞内は、年間を通して17〜19度と涼しく、古酒を育てる環境として最も適していると言われています。誕生、結婚、新築、旅の思い出として全国的に契約者が広がっており、現在その数は、6000本以上に上っています。
そして、酒造所が鍾乳洞内で所有する古酒は、熟成が納得した時にだけに限定販売を行っているのです。
待つ喜びに願いを込め、静かな鍾乳洞内で古酒は静かに熟成し続けていくのです。酒の深みを極めた芳醇な味と香りを口にすることができれば、きっと幸せな酔いに包まれるでしょう。
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