泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > 久米仙酒造(株)
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
昭和40年代の沖縄では、2合瓶・3合瓶、一升瓶での泡盛販売が主流でした。そんな中で試行錯誤の中で化粧ボトルを生み出したのがこの酒造所です。昭和27年に久米島から那覇市に移り、資本金USD10,000で創業した後、グリーンの卓上ボトルでの販売を始め、一世を風靡しました。
そのボトルは、居酒屋ブームの波にのり、今尚「久米仙グリーンボトル」と呼ばれ、親しまれています。その風味は、黒麹のコクと泡盛本来の旨みを調和させたソフトで口当たりの爽快な泡盛。
その上、歴史あるボトルらしくラベルには、沖縄の文化、伝統芸能、風景などがデザインされています。この久米仙グリーンボトルを幹に、女性や泡盛独特の香りが苦手な方のために、木の香りとまろやかさが特徴である、樫ダルで3年間貯蔵した琥珀色の古酒「奴樽蔵」などが販売されました。
1994年には、これまでとは全く異なるコンセプトで、中国大陸内モンゴル工場で造られる、無農薬ジャポニカ米仕込み「響天」が生まれました。
精米所に隣接した工場で新米から造られる「響天」は、モンゴルの大自然に育まれ、米の風味を残した甘さとソフトな飲み口が特徴でこれまでにない全く新しい味を醸し出しています。43度5年熟成古酒「久米仙ブラック」は、麹を低温発酵させて造られた、独特の奥深いコク、芳醇な香り、通好みのオススメ銘柄です。
泡盛の入り口となる初心者向けタイプから、一歩進んだ酒造り、そして通をもうならせる、インパクトのある酒造りに挑戦し続ける酒造所です。
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