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泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
平良市西里の学園通りと呼ばれる通りで、酒造りを営む沖之光酒造。
小さい酒造所ながら、丁寧な酒造りと本物志向の味を守り続ける酒造所として人気があります。
昭和23年の創業から「小さい酒造所なので、限られた生産量の中、いいものを造っていかなればならない。本物志向を守らなければ売れない」というのがモットー。
二代目古謝満さんは、その為、一般酒(新酒)でも確実に1年以上寝かせ、まろやかな味に仕上げてからしか、瓶詰めを行わないといいます。主力銘柄は「沖之光」。
爽やかでやわらかみをもった甘味が特徴です。熟成10年「沖之光」は、35度という度数の強さを感じさせない、トロリとした甘さと後味のさっぱりした酒造所の自信作。
その他、沖縄戦を題材にした映画「月桃の花」の宣伝用に特別に造られた「月桃の花」は、25度8年古酒。華やかな香りを楽しみながら、サラリした飲みやすさを堪能できます。
二代目自らも、晩酌に毎日少しづつ飲んでいるという逸品です。沖之光酒造で46年の杜氏歴をもつ友利さんは、「嗜好品となる酒の味覚は、人それぞれ。だから、後味を引かない酒を造りたい」と語ってくれました。
特別な製造法をもたず、酒造りを子育てと同じように丁寧に造り続けていく、素朴で温かな酒造所でした。
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