泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > 龍泉酒造(資)
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
那覇市から北に60キロほど北上した位置にある名護市。名所である天然の良港として知られる美しい羽地内海は波が静かなため、休日ともなると釣り人等でにぎわいを見せます。その羽地内海にほど近く多野岳の麓でひっそりと周囲に溶け込むように佇まいを見せる龍泉酒造。コバルトブルーの海と自然のままの山々に囲まれた酒造所は、現在4代によって受け継がれ兄が杜氏となり弟が経営を継ぐという強い連携で守られています。
24年の杜氏歴を持つ玉城さんは、「いい泡盛は、いい麹を造り、いいモロミを育てることで生まれる」と話してくれました。その製法は、老(ひね)麹と呼ばれる黒麹を強くはわせること麹を成熟させることだそうです。この老麹の過程に頑固たるこだわりをもっているそうです。最近では、風味を抑えた飲みやすい泡盛造りが主流となる中、風味を強調する老麹は、蒸留酒ならではの特徴を生かし、無限の活性を生かしたまろやかで芳醇な気高い古酒が生まます。年数を重ねていきながら、円熟味を増しくいくのです。
代表銘柄「龍泉」や「羽地内海」は、何度口にしてもスッキリと呑み飽きしないさわやかな旨みが特徴で、後味は雑味を残しません。又、古酒を生かしてハブ酒造りにも力を入れています。
ハブを5年〜10年以上寝かせた泡盛に漬け込み、濃厚なエキスを抽出して熟成させたハブ酒は、沖縄古来薬草エキスを混和しスタミナ酒として絶賛されています。
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