泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > 咲元酒造(資)
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
古都首里で酒造りを行う咲元酒造所は、その東側の鳥堀町に居を構えています。明治27年に創業したこの酒造所は、創業者佐久本の名をもじって琉球王朝時代に「咲元」と名付けられた歴史ある由緒正しき酒蔵です。
琉球王朝時代、泡盛づくりは、首里王府の管理の下にあり、首里三箇と呼ばれる崎山・赤田・鳥堀の地でしか許されませんでした。その訳は、泡盛づくりに不可欠な水豊富だったことと、王府の監督が行き届く近さだったからと言われています。その歴史を育んだ酒造所が作りあげる泡盛の飲み心地は、定評が高く、甘味があり、飲みやすく、泡盛通の方にも好まれる銘酒です。
その味を守るのは、三代目佐久本さんが造りの全てをまかせているという杜氏歴50年の新里康福さん78歳。泡盛鑑評会で数多くの受賞を持つ現役名杜氏です。寡黙で、多くを語ってはくれませんでしたが、戦前、戦後と酒造り一筋に生きる杜氏は、「昔に比べれば、酒づくりは、楽になりましたよ」と、笑顔を見せてくれました。しかし、その間でも手を休めることはなく、泡盛を作り続けていました。
人 は 酒 を 飲 み 夢 を 語 り
酒 は 夢 飲 み 、 人 と 語 る
豊潤に育まれてきた銘酒は、
飲むほどに、酔うほどに、楽しい話をはずませてくれます。
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