泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > 請福酒造(有)
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
今回ご紹介するの酒造所は、泡盛の一つ一つに特異性を生み出し、意思表示をした泡盛造りを行う請福酒造。
昭和24年、漢那酒屋として石垣市新川で創業を始めた酒造所は、貧しい若夫婦がその当時一番大きな酒造所に、風呂屋をすると偽り、古い煙突を譲り受けて創業にこぎつけたそうです。
二代目漢那憲仁さんは、「どの様に、何で造ったか…という明記をしなければ売らない」という職人ならではの強いこだわりを持っています。
主力銘柄の一つ「請福マリンボトル」は、ラベルに減圧式泡盛と明記しています。これは、全酒造所の中で、唯一この酒造所だけなのです。
その他、モロミを低温発酵させて造りあげた「ていおん泡盛」や西表島の水で仕込まれた「いりおもて」などがあり、いかなるコンセプトで作り上げたものなのかが、銘柄ですぐにわかることが特徴です。
伝統的な製法を重んじながら、泡盛の味の奥深さや違いを生み出し、飲み手へ常にアピールし続けていく、強気で前向きな姿勢は、脱帽といった感でした。
クラッシックな泡盛博物館も常設された酒造所は、石垣島にこられた際には、ぜひ立ち寄っていただきたいところのひとつです。
(泡盛博物館 土日・祝日休館)
▼ 2023年3月 ▼ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
▼ 2023年4月 ▼ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
赤色は定休日となります。
商品の出荷及び、お問い合わせのご連絡は、翌営業日になります。
尚、インターネットでのご注文は365日、24時間受け付けております。