泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > 泰石酒造(株)
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
本島中部の具志川市で、唯一の「甲乙ブレンド泡盛」を造る酒造所。昭和27年の創業当時は、「泰石」の名で焼酎甲類を販売。連続的に蒸留機で蒸留されたその風味は、純粋に近いアルコールを抽出し、クセのなさとスッキリとした飲み口で、アメリカ兵にも好まれブームを呼んだといいます。
その後、昭和60年代に焼酎甲類と単式で蒸留する焼酎乙類の泡盛をブレンドさせた、代表銘柄「はんたばる」を発売。眺めのよい丘に若者が集まり、三線と泡盛で盛り上がるという習慣「毛遊び(もうあしび)」の地にちなんで名付けれました。
甲乙混和という沖縄県内唯一の銘柄は、二日酔いの元となるフーゼル油、メタノールが一切取り除かれ、健康酒として注目を集めています。甲類と乙類をブレンド後、一晩寝かせた風味は、あえて香りをおさえ、後口は引きの早いあっさりとした飲み口。カクテルや梅酒のベースにも最適です。
10年貯蔵古酒「はんたばる」は、その中でも人気のある逸品。醸造学を学んだ先代が生み出したという独自のブレンド比率で、泡盛の古酒風味を生かした喉越しの良さが特長です。近日、甲乙混和のブレンド技術を生かしたハーブブレンド泡盛を発売予定。ハーブの持つ「香り」と「色」が醸し出され泡盛の持つ独特な風味が、飲みやすく上品でマイルドな味わいに仕上がっています。
その他、日本最南端でつくられる日本酒の蔵元としても注目を集めてる酒造所で、その味は、南国沖縄で造られる意外さも手伝って旨さに驚きます。コクのある辛口で、沖縄の気候にあわせて、冷やでキュッと飲むのがおすすめです。
▼ 2023年3月 ▼ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
▼ 2023年4月 ▼ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
赤色は定休日となります。
商品の出荷及び、お問い合わせのご連絡は、翌営業日になります。
尚、インターネットでのご注文は365日、24時間受け付けております。