泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > 渡久山酒造所
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
宮古島平良市の北西4kmに浮かぶ伊良部島で、優しい口あたりと甘い酒にこだわり続ける渡久山酒造所。
日本の渚100選にも選ばれた佐和田の浜で知られる伊良部町佐和田で、昭和20年に創業されました。
昭和20年代後半に、それまでの計り売りから瓶詰め売りへと移行し、代表銘柄「豊年」が名付けられたのです。
酒造りの傍ら、農業指導者をも務めた先代が、島の豊作物のの願いが込めて命名したものです。
現在、三代目渡久山毅さんの妻、久仁子さんが杜氏を務め、女性ならではのやさしさで、ていねいで繊細な酒造りを行っています。その中でも、古酒「豊年」は、5年以上熟成させた、きめこまやかで気品ある味わいで、まろやかさと甘味が十分に楽しめます。
その旨さの秘訣は、モロミ発酵に、ゆっくりと時間をかけ、甘い酒となるモロミを造ること。
そして、企業秘密という蒸留法で、甘味のある口当たりのよい酒に造り上げているのです。
「初めて、泡盛を飲む方々にも、泡盛通の方々にも、親しんでいただける酒を造りたい」と語る、渡久山さん。以前は、仕込みを行う際に使っていたカメを、これからは古酒の貯蔵をするために使うことで、もっとよい古酒を生み出す酒造所となる予感を抱かされました。
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