泡盛倶楽部 > 富永麻子の酒造所巡り > 瑞泉酒造(株)
泡盛ルポライターの富永麻子(99年度泡盛の女王、愛称「古酒(クース)」)が酒造所を巡り、各酒造所の歴史、伝統、特色、こだわりを聞き出し、杜氏の人柄を引き出すインタビューコラム。
富永 麻子 (とみなが あさこ) = 文 / 撮影
首里城下に由緒正しき銘酒を伝えていく酒造所として名高い瑞泉酒造。首里城瑞泉門のほとりに、沸きいづる清冽な泉「瑞泉」の名にあやかり名付けられた酒造所は、琉球王朝時代に泡盛造りを許された三つの町の一つ、首里崎山町で創業。
110余年の歴史ある酒造所は、古酒をメインとした酒造りにこだわり続けています。酒造所とは別の場所に古酒蔵を構え、沖縄一の貯蔵量を誇る泡盛が熟成の時を待ち続けています。
20年前に先代の先見の目によって築いた古酒へのこだわりを五代目佐久本武さんが受け継ぎ、古酒は8年以上熟成させてものしかださないというこだわりを守り続けています。又、この酒造所は、奇跡的に発見された戦前の黒麹菌で造った幻の泡盛を蘇らせた酒造所です。
その注目の泡盛「御酒(うさき)」は、現在の麹菌よりも繊細な麹菌だったため、操業を一時全面停止し、すべての行程を昔ながらの手作業で行い、人の手の届かない部分は先端技術を導入し、甕で5ヶ月間貯蔵した後に蘇らせたのです。ソフトな甘さ、デリケートな甘さ、後を引く旨み、新酒とは思えないほどのまろやかさ。古来祝い事に使われたという嘉瓶(ゆしびん)で、43度限定1000本は完売。
平成12年以降は、ガラスボトル入り30度の販売を行っています。伝統を守り続ける酒造所が実現させた銘酒をぜひ堪能してください。
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