二十代の頃より、酒と美味いものをこよなく愛し、一都一道二府四十三県と全国離島をくまなく飲んで食べて廻った経歴あり。泡盛と沖縄料理に魅せられて家族を連れて移住したおじさん。愛する沖縄を時には贔屓目に。時には全国標準基準に感じられる男。特に地方文化に強いため、それほど沖縄は特殊だと思ってはいないが、やっぱし独特だよね。
河野哲舟(かわの てっしゅう)= 文/イラスト・撮影
職業:フードコーディネータ、ライター、カメラマン、イラストレーター、Webディレクター、ナレーター、プランナー、ライダー、父、夫、移住者、酒飲み。
はいさ〜い!全国の泡盛と沖縄を愛してくれてる皆さーん!お元気ですかぁー?全国的に緊急事態宣言が明けて1か月ほどが経ちますが皆さん生活はどーですかね?飲食店やなんかだとまだまだ時間制限や人数制限なんかがかかってますけど、なんといっても日々発表される人数がぐんと減って来てるからちょっと安心感というか安堵感があったりしますな。まぁここで気を抜いちゃあいかんのだろうけどね。
さて、沖縄はというと11月ともなるとさすがにビーチも営業終了。気温も日中は25度ぐらいまでいったりもするけど、風がだんだん強くなってくるから肌寒いんだよねぇ。って、あくまで程度論ですけどねw 水着じゃ寒いし、短パン・Tシャツじゃ肌寒いってハナシですよ。県内のイベント類は参加型的なのは軒並み中止になってますけどね、それよりも問題なのは「軽石」。
このページで使ってる写真を撮りに行ったときにビーチを捜索w してみたんですけどね結構漂着してますね。ニュース何かでも盛んに言われ始めてますが、どうしても軽石というとあの乾燥して白くなってるやつを想像しがちだけどね。まず思ってるより細かい! 砂粒よりちょっと粒大き目って感じ園芸とかやってる人ならピンとくるかもしれないけど、ふるいにかけてない土ぐらいの感じなんですよ。しかも湿ってて灰色だし、なんかね除去されたアスベストみたいな感じ。こんなのが漂着したら白いビーチが関東あたりの黒っぽいビーチになってしまう。海面いっぱいに漂うとコンクリートで固めた海みたいになっちゃうしね。
もちろん景観だけじゃない。漁業にも甚大な被害が出るし、下手すると離島との行き来も困難になるかもしれない。もちろんサンゴをはじめ生態系にもそれなりに影響はあるだろうしネ。そりゃあもう由々しき事態なんですな。まぁ、だけどコロナ同様裏付けもなく想像だけしたってしょうがないんでね。今のところは祈るしかないって感じです。
さてさて、悩ましい話は一旦置いといて。以前にもIMUGE.(イムゲー)を紹介しましたよね。端折って言うと、コメを使った泡盛は高級品で庶民に手の出るお酒じゃなかった。で、イモを使って集落や家庭で蒸留酒を作ったのがイムゲー(芋酒)で、製法的には麹にコメを加えて発酵させて、そこにイモを加えて発酵させる(二次仕込み)発酵のもとになる糖分を強化するべくさらに黒糖を加えて発酵(三次仕込み)で、蒸留すると。んでま、三次発酵が加わったもんで分類上は泡盛や焼酎ではなくてスピリッツになる。ってところでしたね。詳しくはバックナンバーでも見てやってくださいなw
で、その時は石垣島と宮古島、それから久米島の3つの島の酒造所が復活させたイムゲーだったわけですけどね。ついに本島からも登場というわけです。泡盛好きにはおなじみ今帰仁酒造所さんの「今帰仁IMUGE(イムゲー)25度」がそれですな。ほかのイムゲーがわりに渋めのデザインで、キーカラーに紅イモの赤紫色を使ってたりしたんだけど、この今帰仁イムゲーはターコイズブルー!泡盛としてはかなり斬新な色使いですよ。
今帰仁酒造さんにちょっと聞いてみたところ、ターコイズブルーって日本語にすると”青緑”。今帰仁の海の”青”と今帰仁の豊かな自然の”緑”。この両方を併せ持つってことで決定したらしいですよ。泡盛としてはかなり画期的な色だよね。(ワインとか日本酒だといくつかあったと思うけど)泡盛ではないってことで逆に伝統的じゃないデザインにできたのかもしれんね。で、ラベルのところは周りに星がちりばめられてて、真ん中には原料の芋の葉だったりやはり自然の花だったりをイメージしてこうなったらしい。いわゆる都会的な方向のデザインではないけど、この目の覚めるようなラベルは目を引くよね。首のところのシュッと縦に入ってるラベルには仕込んだ年号が入ってる。
ああ、ちなみにね製造法のところでは「黒糖」って言ってるけど、原材料のところにはわざわざ”粉黒糖”って書いてある。(これはほかのイムゲーも同じ)たぶん黒糖焼酎何かとの兼ね合いもあって「そう書きなさい」と誰か偉い人とかが言ったんだなあと思うけどその辺は想像でw ちなみにね、原材料の産地や何かの違いはあっても基本的に作り方はイムゲーに共通らしい。「え?じゃあみんな同じ味になっちゃうんじゃないの?」って思ったりする人もいるかもしれない。じゃあ泡盛も焼酎もほとんどの酒がそれぞれみんな同じような味になってますか?ってことだよね。
もう、開封したときの香りからちょっと違う。いきなりぶわっとか香ってくるような感じではない。他のイムゲーと比べてもちょっとマイルドな香りと言うか、嗅いですぐ来るんじゃなくて鼻の奥まで香りが届いたころに黒糖の甘い香りがじんわりと…一瞬遅れて芋の香りがする。うまく言えないけどw 他のイムゲーと比べても半テンポ遅れてくる感じかなぁ。この香りの印象がそのまま飲んでも同じ感じなんだよね。マイルドと言えばマイルド。優しめと言えば優しめ。でも飲み込んでしまうと、あー。イムゲーだ。と個性はちゃんとある。
だからストレートで飲んでももちろん楽しめるけど、お湯で割ったら飲むときにもっと主張してくるし、水で割ったら余韻で主張してくる感じかな?不思議なことにソーダで割ってやると、いい感じに甘い感じと芋っぽい感じが早めに開く感じ。マイルドすぎるお酒だと炭酸の刺激に負けちゃってあまり個性が感じられなかったりもするんだけど、この子はw 炭酸の泡で活気づいてる感じとでもいえばいいかなぁ。ターコイズブルーのラベル伊達じゃないねw
だから水割りにすると白身の刺身や野菜料理何かのわりかし味が淡目の料理ともよく合うと思う。肉とかはっきりした料理と合わせるんならソーダ割りと合わせるといいと思うしね。クセというよりは素性のいいタイプのお酒なんでこれで古酒作ってもらえないかなぁとかちょっと思った。(今年仕込んでるんだから、まぁ口にできるのは三年以上あとになるけどさw)
んじゃーねー!調子に乗って羽目を外さないようにね。
もう少し我慢すれば小さいパーティー(飲み会)ぐらいはできるかもよ。またんめんそーれー!
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